③町と町の競い合いのまつりであるということ
今回は私の考える四つの構成要素の中から、町と町の競い合いのまつりであるということ、について書きます。
これについては浜松凧揚祭研究会のHPで分かり易く書いてありますので、そちらを参考にしていただきたいです。
<2014年8月14日 「図案の法則」>
<2013年11月9日 「いかにあるべきか」>
・図案の競い合い(凧印、法被、書体)
・屋台やお囃子の競い合い
・凧技術の競い合い
・そしてそして合戦(糸切り合戦)での競い合い
これがあるから盛り上がるんですよね。
明治以降の歴史の中で、町と町が競い合ってきたことによって大きく発展し、今に続いているのだと考えます。
仮に競い合いが無く、単に初凧を揚げてお祝いするだけの祭りだったら、ここまで発展したでしょうか。
昔話になりますが、子供の頃は4月になると隣町の仲良しと急に口を利かなくなったり、隣町を通過する時は何故かチャリで猛ダッシュしたり、「町と町の闘いの状態」みたいなものを子ども心にも感じていました。
「気安く他町と手拭い交換なんてするなよ」と先輩から教えられもしました。
変と言えば変なのですが、こういう性格があったから発展してきたのも事実だと思うのです。だから「浜松まつりは初子を祝うまつり」とひと言で定義づけられると、強烈に違和感を感じるのです。
そうそう、競い合いで忘れちゃいけないもう一個あった。
「町と町で凧を切り合い、男の心意気を競うのです」
最高ですね!