平成22年凧 当日日記8

NAVA@八まん連

2010年05月17日 22:22


五日最終日の最大イベントは子供凧揚げだ。

去年もうまく行かず、今年こそと気合をいれたが、残念な事に風が無い。
子供凧揚げの時間帯は174町のうち子供会のある町が一斉に凧を揚げるので非常に危険だ。一発勝負の開会式よりも子供から大人までが凧場に入っている五日のこの時間は身動きが取れないほど混み合う時がある。

五日は時間が経てば風も出るだろうという期待はあったが、早く揚げないと空中も地上もびっしりで揚げれなくなってしまうというジレンマもあり、とても悩んだ。風がない時間帯でも各町とも必死に揚げつけしており、さっきまで安定して揚がっていた町も、揚げつけに失敗した他の町に巻き込まれて落ちていく。しかも次々と。揚げるべきか、待つべきか。

うちの町もタイミングを見計らって勝負に出たが、ある程度距離が出たところで混戦して落ちてしまった。子供たちは既に現場で待っているので急ぎ次の凧を用意するが、次の凧の方が小さくて揚がる確立は低い。周りを見渡すと、地上で子供たちに糸だけ持たせている町もある。風の状況、現場の危険性、揚がっている凧の状況、それらを判断して、もう1トライしてダメだったら地上で子供たちに糸を持たせようと組長とも相談して決めた。

そしてラストトライ。凧は浮き上がり、何度か糸の出し入れも出来たのだが、これも落ちてしまう。さっきの凧もそうだが、ある程度頑張って落ちたという事は松林の中に落ちるという事なのだ。危険な現場中央で子供たちを長時間待たせる訳にもいかない為、大人たちが総動員で凧を回収して子供たちの所へ掛け戻り糸を持たせる。揚がらなくて残念だったけど、これがベストだった。

「揚がらなくても、大人たちが一生懸命に町の凧を揚げる姿を見せる事が大事」
後から友人に聞いた言葉だが、今後も肝に銘じておきたい言葉だと思う。

こうして五日の凧と初練りも無事終了し、まつりは終りを迎えた。

今年は当番町でもあり、準備期間もいつも以上に忙しかったと思います。自分は中国へ出張していてほとんど準備に出られませんでしたが、本年度組長はじめ全員の力で立派な八幡のまつりが出来たと思います。みなさん、本当にお疲れ様でした。

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