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2009年11月18日

嗚呼、浜松凧揚祭


カラダの痛みが取れません。

加えて頭の方もやられてしまったみたいで、朝から晩まで糸切りの事ばかりが浮かんでは消えていきます(元から頭ヤラれてますが)


見物人が左右へぱっと散ったかと思うと、揃いの法被鉢巻姿の若衆連が「わっしょ、わっしょ」と掛声勇ましく凧を運んで来る。

どこの糸だろう。草の間を唸って通る。何しろ何帖という大凧が激しい風に乗っているのだから、その引き方は恐ろしく強い。凧はと見上げると、はるかの空に小さく踊っている。

「絡んだ絡んだ!」 
戦機は熟した。熱狂した観衆は其の方へ走る。若衆連は此所を先途とテギをかける。
「わっしょ、わっしょ」と、ぐるぐる廻る。糸をやる。また手繰る。手元がどなる。擦れる擦れる。糸は中央で白煙を立てる。


「切れた」「わぁっ」 と勝鬨があがる。
凧はふわりふわりと林の向こうに落ちて行く。先廻りが懸命に後を追う。


つい先日の出来事のようですが、これは昭和7年の「濱松郷土読本」という副読本のようなものの一節です。そして次のように続きます。


あちらでも擦れ合い、こちらでも切り合う。テギを持って走るもの、糸枠を曳いて叫ぶ者。知らぬ間に僕の町のも絡んでいる。勝った。「万歳、万歳」

「勇壮だ」と叔父さんは独り言をおっしゃった。「何と言っても天覧さえ賜った浜松の名物だもの。」
心の中で得意になった。


三四半世紀の時を越えて今に生きる私達が大人も子供も一緒になってこの空間、原点に近い部分を共有できた事は価値ある事だと思います。


タグ :凧合戦

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Posted by NAVA@八まん連 at 23:55│Comments(2)
この記事へのコメント
あの時、冷静にもう一周糸をまわしていたら・・・

でも、あの状況は一生にまたあるかないか、
だから、常日頃仲間とじゃれ合うのも間違えじゃ無いのかも・・・
Posted by ab at 2009年11月19日 20:23
瞬間瞬間の判断力の練習はできますが
このカラダの痛みは練習では出来ません。

今度、足吊るまでやってみよっか(笑)
Posted by NAVA@八まん連 at 2009年11月19日 23:44
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